――本当に大切な気持ちだから、言葉にしなきゃだめなんだ。
舞台はとある図書館。
上手く言葉を話すことができないために「タクト」と呼ばれる道具を使い会話をする司書見習の少年と、
毎日学校も行かずに図書館にいる少女。
そしてふたりをとりまく多彩な人々。
ふたりはひょんなことから会話をするようになり仲良くなっていく。
だが、ある日少年の前で少女はクラスメイトと再会、少女は逃げるようにその場を去ってしまう。
そして少女のことがひとつひとつわかっていく・・・。
この物語は自分の気持ちを上手く言えない少年と自分と向き合うことのできない少女のお話です。